画面内にボタンが複数あったとき、全て同じ色・大きさ・形だと、ユーザーはどのボタンを押すべきか一瞬迷ってしまいます。
もちろんボタンに書いてある文字やアイコンを見れば多くの場合は判断できるのですが、可能ならその動作も不要であった方がストレスがたまりません。
また、そのゲームを始めたばかりの初心者の場合は、開発者が意図した動作を理解できずに遊ぶ可能性が大いにあります。
意図していない動作をするということはそのゲームの本当の楽しさを感じられない原因となり、アンインストールに繋がってしまいます。
そのため、ユーザーが「今どのボタンを押すべきか」を明示してあげることが、良いユーザー体験に繋がります。
押すべきボタンを強調するには、
- ボタンの大きさを変える
- ボタンの色を変える
- ボタンに動きをつける
の3つの手法が有効です。
ボタンの大きさを変える
例えばタイトル画面に「プレイボタン」「ランキングボタン」「設定ボタン」の3つがあったとしましょう。
このとき、ユーザーに最も押してもらいたいボタンは「プレイボタン」ですよね。
押してもらいたいボタンでもあり、かつ最も押す頻度の高いボタンでもあります。
そこで、最も押すべきかつ最も押す頻度の高い「プレイボタン」の大きさを、他のボタンよりも大きくしてみます。
このようにプレイボタンを他のボタンよりも大きくすると、ついプレイボタンを押したくなりませんか?
ボタンの色を変える
同じ状況設定で、ボタンの色を変えてみるのも非常に効果的です。
押すべきボタンを目立つ色にし、それ以外のボタンは目立たない色にすることでユーザーを誘導することができます。
ボタンに動きをつける
素材を変えるだけでなく、動きをつけるという手法もかなり効果的です。
ボタンを繰り返し拡大縮小させることで、強調することができます。
ただしこの場合はあまり大きさを変えすぎると押しづらくなってしまうので逆効果。
拡大率は1.1倍〜1.2倍程度にとどめるべきかと思います。
大きさを変えるのではなく、ボタンの周りに強調エフェクトを表示するのもアリ。
例えばこちらのパズルゲーム『KnightPuzzle – ナイトパズル』では手詰まりになった時、リトライボタンの周りにエフェクトを表示して「このボタンを押すべき」だということを明示的にユーザーに伝えています。
このようにリトライを促す強調も非常に効果的だと思います。
使いどころ
では実際にどういうボタンが「押すべきボタン」「強調表示すべきボタン」なのか。
もちろんゲームの内容によって様々なのですが、シンプルなステージ制のパズルゲームを例にとって考えてみると、
- タイトル画面のプレイボタン
- 手詰まり時/ゲームオーバー時のリトライボタン
- クリア時の次のステージに進むボタン
あたりでしょうか。
「ユーザーにさせたい操作」を常に意識し、強調すべき部分を見つけましょう。
まとめ
ボタンの「大きさ」「色」「動き」についてそれぞれ紹介しましたが、もちろんこれらを組み合わせるとより強調することができます。
適切にボタンを強調して、ユーザー体験をより良くしましょう。
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