イエローベース/ブルーベースとは
ロバート・ドアというアメリカのデザイナーの方が提唱した、色彩に関する理論です。
ある色について「黄みを帯びた色」「青みを帯びた色」を考えたとき、それぞれの色を「イエローベース」「ブルーベース」と呼びます。
ファッションやメイクでも、パーソナルカラー診断として「イエベ/ブルベ診断」と呼ばれるものがあり、自分に似合う色の特徴を知ることができます。
イエローベース/ブルーベースの具体例
下の図のように基準となる色を用意したとき、黄みを帯びた色がイエローベース、青みを帯びた色がブルーベースの色になります。
他の色の例も挙げてみると、こんな感じです。
明度や彩度を変えてみると、季節ごとのイメージを作ったりもできます。
春や秋はイエローベース、夏や冬はブルーベースのイメージ。
配色での色彩調和
複数の色を組み合わせて配色する時に、「イエローベース」「ブルーベース」を意識して同じグループで統一すると、色彩調和を取りやすくなります。
左はイエローベースの色とブルーベースの色を交互に並べたもの、右はグループを統一したものです。
僅かな違いではありますが、右の方が綺麗な配色に見えると思います。
グラデーションでの自然さ
逆に、(基準となる色が)同じ色相のイエローベースとブルーベースをグラデーションとして使うことで、より自然で魅力的なグラデーションを作ることができます。
現実世界において、明るいところは黄みを帯び、暗いところは青みを帯びるという性質があります。(色相の自然連鎖)
そのため、単に明度を変更するのではなく、明るい部分はイエローベースに、暗い部分はブルーベースにすることで、より自然に見えるグラデーションになります。
まとめ
- 色には黄みを帯びた「イエローベース」、青みを帯びた「ブルーベース」がある
- 同じベースで統一すると調和しやすい
- グラデーションは明るい方をイエローベース、暗い方をブルーベースにすると綺麗になる
コメント